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「舟を編む」
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    三浦 しをん
    光文社
    ¥ 1,620
    (2011-09-17)

    この作家さんて、本当に言葉を使うのが上手だなあと思う。どんどん読まされてしまうので、あっという間に読了です。しかもめっちゃ面白かった。

    一冊の辞書、『大渡海』出版にいたるまでの13年にわたるドラマです。

    辞書ってこんな風にできあがるんだなあという興味深さと、一生懸命仕事をしながら、それぞれに悩み、突き進んでいく主人公達に惹かれてずっと読みました。

    「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」
    「海を渡るにふさわしい舟を編む」
    生命活動が終わっても、肉体が灰となっても。物理的な死を超えてなお、魂は生きつづけることがあるのだと証すものー
    死者とつながり、まだ生まれ来ぬものたちとつながるために、ひとは言葉を生みだした。
    三浦さんの表現って好きだぁ〜。
    私も職業柄、言葉や辞書には気を使っていますが、こんな表現で言葉をとらえたことはないです。辞書が舟だとは。

    西岡や松本先生など、脇役も味があってとてもよかったです。
    西岡の軽薄っぷりときたらもう(笑)。でも、『大渡海』の売り上げが予想以上に伸びたのは、絶対西岡の陰の尽力だよなあと思うと、評価されない働きというものの大切さも思い知ることができます。
    仕事って、「こだわり」が大事ですよねぇ。

    自分にはまだそこまでの「こだわり」が無いように思います。毎日忙しく、楽しく仕事してるけど、「こだわり」があればもっと面白くなるのかなあと、この小説を読んでちょっと思いました。

    タグ: 三浦しをん 舟を編む
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     (ま行)三浦しをん * comments(2) * trackbacks(1) * - - * moji茶
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      comment

      今回も読みやすくてあっという間に引き込まれました。
      真っ直ぐな小説でユーモアもあり、とてもたのしく読めました。
      トラックバックさせていただきました。
      トラックバックお待ちしていますね。
      藍色 * 2015/10/06 4:05 PM
      TBありがとうございました。
      三浦さんの本はどれも好きですが、特にこの本は感動しました。
      moji茶 * 2015/10/07 2:10 PM









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