<< 有馬温泉 花結び / 「大奥」3・4 >>
「ハーモニー」
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    「虐殺器官」のラストの続きになるのかな?
    数十年後の世界だと思って読めなくもない・・・。

    同時多発核戦争「大災禍」(ザ・メイルストロム)から生き残った人々は、新たな社会を築いて生きていた。お互いが気遣い合い、不幸な人を見過ごさない社会。成人した人は健康器具を体内に内蔵し、常に病気から守られている。

    そんな世界に違和感を持った少女達が、ささやかな抵抗を示すところから話ははじまる。

    この小説も、前作の「虐殺器官」同様なんだか哲学的な話だった。
    「意識」と「死」との関わりについて延々考えている小説だと言えなくもない。
    が、確かに「意識」がなくなることは「死」と同じかもしれない。
    人間にとって「意識」を奪われることは、「死」ぬことと同義なのかもしれない。

    小説のラストも結構好き。この人の作品は繊細で、どこかぴりぴりと張り詰めたところがあって、そこがいい。
    遺作になったことも併せると、深みの増す作品になる。

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