<< 卒業式 / 「大奥」1・2 >>
「虐殺器官」
0

    ずっと気になってた本。題名からして物々しい。
    デザインに一目惚れして買いました。

    表紙もクールですが、内容はもっとクールです。

    「ぼく」ことクラヴィス・シェパードは情報軍大尉として主に要人の暗殺を請け負っていますが、冒頭はむごたらしい虐殺の光景から始まります。

    一体どんな話や・・・と、最初は話の回路が結べなくてもどかしいですが、中盤くらいからスピード感もまして先が気になってたまりません。テロや世界情勢、文学の話にも色々飛び火し、京極◎彦のような「雑学を付け足した感」もなく、作者の素養の深さにも驚かされました。

    ラストもよかった。母の愛情を信じていた「ぼく」の無意識を破壊した、母の記録。
    滅亡するアメリカ。

    生きるとか死ぬとか殺すとか、命に関することが小説のテーマになってます。
    一見アメリカのSFアクションかとも思われますが、これは小説というより哲学書だと思います。


    Check
     ハヤカワSF文庫 * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶

    comment










    trackback

    ・・・ http://mojityan.jugem.jp/trackback/709