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「羊をめぐる冒険」
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    羊をめぐる冒険 (上)羊をめぐる冒険 (下)
    40627491224062749130村上 春樹

    講談社 2004-11
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    おすすめ平均star


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    「海辺のカフカ」に続いて当たりでした!面白かったです。彼の作品は不条理な出来事がおおいので、そういうものにこだわらず、ああ、こういうこともあるんだなぁ〜というカンジで読みましょう。
    常識とか現実とかいうものさしでこの小説をはかること自体が無謀なのです。

    題名の通り「羊」をめぐって主人公は冒険を始めるわけですが・・・・耳のステキな彼女の存在がちょっと惜しいなぁと。あれだけ謎めいた彼女だったのに、最後はあっけない幕引き。彼女がいた意味って・・・。前半はとても事件の核に関係ありそうにみえたのにな〜。
    それよりも、この小説は「風の歌を聴け」三部作の最後の作品になるわけです。わしはその最後の作品からよんでしまったわけで・・・。順番が逆になってしまいました。
    でも、逆に「ああ、あれはこういうことだったのか」と、前作品を読むことで「羊〜」の内容をより深く理解できたりすると思うので、時には逆に読むのもいいかと。
    「スプートニクの恋人」みたいに最後の最後でなんでやねーーーーん!という終わり方じゃなかったのが救われました。今回のラストはよかったっ!鼠君、よくやったYO。
    なんか、村上春樹の小説で最後が明るい幸福で終わるとがっかりしませんか?(わしだけ?)

    村上春樹氏の話は、主人公の心の中の語りがほとんどを占めますね。自分の心の動的・静的な出来事が外界とのわずかな接触で展開される。主人公は多弁だけど、それはあくまで心の中のことで、第三者からするとずっと静止して変化がないように見えてるかも。
    村上氏の書く主人公達は、意識の内を冒険しつづけている。
    自己の世界が広大なために、他人との距離が常人より遠い主人公。孤独だけどそれに不満はない。虚無感が強いだけ。
    こういう主人公が多いなぁと思ったわけですYO。

    こういう虚無感の強い青年、少年が、自殺や逃避をすることなく最後は生きること、社会に残ることを選択するところがわしの村上氏の小説を好きなところ。
    「俺のことなんか誰も理解できない。だったら世界が氏ね!」とか「私は一人この世界からいなくなりたいの・・・」とかじゃなくて、最後はいつも「なんとかなるよ」みたいにほんわか明るく終わる。輝かしい前途があるわけではないですが、それでもこの世界に残る主人公に村上氏のまじめさを感じる。わしが勝手に感じているだけですけど・・・。
    まあいろいろわけわからんこと書きましたが、面白いよ村上春樹!

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     (ま行)村上春樹 * comments(2) * trackbacks(0) * - - * moji茶

    comment

    こんにちは!私はこの『羊をめぐる冒険』が好き好き大好き! …というか、もう別格枠に入ってしまってます。(笑) ちなみに私もこれから読み始めてしまいました。 当時は「三部作」になっていることなんて知らなかった…。 でもその順序で読んで良かったような気もしなくなもないです。
    ゆら * 2005/06/16 5:06 AM
    こんにちは。 いいですよね!『羊をめぐる冒険』! 今は『風の歌を聴け』を読んでるんですが、鼠君が出てきてる〜という感じで、最後を知っているだけになんだか感無量・・・。逆さ読みもたまにはいいですね!
    moji茶 * 2005/06/16 6:18 PM









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