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「スプートニクの恋人」
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    スプートニクの恋人
    4062731290村上 春樹

    講談社 2001-04
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    村上春樹は言葉の表現がとてもきれい。時々まわりくどいと感じる時もありますが、大体は綺麗だと思う。前回読んだ「海辺のカフカ」は著者の博識が目に付いたけれど、今回はうまく溶け込んで違和感も少なかったです。京極夏彦みたいに小説の三分の二くらいが雑学というのもありますが、わしは結構キツイ。

    今回は「夢十夜」のような趣向がこらされていました。この人の小説は、常に文章や構成に新しい工夫を凝らそうとしているカンジがします。自分のスタイルとか位置とかを確立しようと努力してるような。
    若々しさとでもいうのかな?なんか違うか。
    ただ、登場人物は「海辺のカフカ」と似たり寄ったりでした。自分の半身を探す主人公と脇役たち。
    「半身」「影」は村上氏にとって小説の重要なキーワードなんだろうか。
    女の人もブルーの服を着ている人が多い。スレンダーでとても深い秘密を持っている。
    これは理想の女性?
    「自分探し」というのも共通しますね。あまりにも類型化しているような・・・・。
    これは彼の生い立ちや社会背景が影響しているのか。全作品を通して主張したい事柄があるからなんでしょうか?まだ二作品しか読んでないから決め付けられませんけど。
    こんなに登場人物が似通ってたら何作品目かで飽きてきそう。

    この作品、ずんずん入り込めて、スプートニクの関係の説明とかとても面白かったんですが、最後の最後が気に入らない。わしとしてはP315の三行目(講談社文庫2004年12月1日16刷)で話が終わってくれていたほうがよかったです。
    突拍子も無いハッピーエンドでびっくりしました。彼らはスプートニクのままでよかったような。

    なんか村上春樹の作品て、一言で面白い!と言い切れないです。どっかが気になってしょうがない。細部まで気になって、自分が小姑みたい。でも面白いんだけど。わしにとっては色々考えさせられることの多い作家さんです。


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