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「潜水服は蝶の夢を見る」
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    ジャン=ドミニック ボービー
    講談社
    ¥ 1,680
    (1998-03-05)
    Amazonおすすめ度:

    映画を見そびれたので原作を買いました。
    読後、この感動を維持したまま映画が是非見たくなってしまった・・!
    映画観といたらよかった〜!ものすごく後悔です。
    すごく感動・・・ではないですが、なんかめっさいい。余韻があります。

    主人公は有名なファッション雑誌ELLEの編集長、ジャン=ドミニック・ボービーです。彼がある日脳卒中を起こし、生還とひきかえに全身が麻痺してしまいます。左目しか自由に動かせない彼は、左目だけでこの本を執筆しました。アイコンタクトで、助手の女性が筆記したそうです。

    以前、全身麻痺といえば筋ジストロフィーという、だんだん身体が動かなくなるという主人公の闘病記を読んだことがあります。「こんな夜更けにバナナかよ」というノンフィクション本。あれは本当に壮絶な闘病記でしたが、本作品は語り口が洒落ていて、油断すると作者がロックトイン・シンドロームだと忘れてしまうくらい浪漫的な内容です。
    中身はほとんどが過去の回想。二度と身体を動かせない彼は、思い出の世界に安らぎを求めます。
    とにかく美しい、小説のワンシーンのようなお話に感動です。
    インテリでロマンを愛したジャン氏は、麻痺で動かない身体を潜水服のなかにいるようだと形容。

    果たして彼は自分を閉じこめる潜水服から抜け出して、新しい世界で蝶を見られたのでしょうか。
    切なくて、美しい。オススメしたい本です。

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