<< 不幸になりたがる人たち / 「青空のむこう」 >>
「停電の夜に」
0
    どの短編集も面白かったです。
    ちょっと大人なお話が多かった。話は淡々と進んでいくのに、どこかしっとりしていて心にしみるものがあります。
    一番好きな作品は題名にもとられている「停電の夜に」です。
    妻の流産がきっかけで冷めていた夫婦の仲が、停電をきっかけに元に戻っていく・・・というお話。オチには「うおっ」と驚かされましたが。深く余韻の残る最後に感動です。ちょっと泣けた。
    他には「神の恵みの家」ですかね。どこまでも奥さんがかわいくて、それに振り回される夫が面白い。なんだかんだいって結局奥さんが好きで、尻にひかれてます。この短編集の中で唯一のコメディかも。奥さんが泣いて駄々をこねるところがキュート!(;´Д`)ハァハァ・・
    「セン夫人の家」もいい。泣けます。インドの人たちって、とってもさびい想いをしながら、それでも頑張って他の国で精一杯生きてる。私達日本人ももっとがんばらなきゃ。セン夫人に同情しつつちょこっと元気をもらいました。
    「三度目で最後の大陸」もよかった。インドから単身赴任(?)してきた図書館勤務の男性の一人称小説。なにか大きな事件ががあったというわけではないけど、誰もが体験しうるであろう日常にさりげなく光を当てて、感動を与えてくれます。

    そしてこれは本筋とは関係ないけど、この小説って結構食事のシーンがでてくるんですよね・・・。ラム肉とか・・・チャツネとか・・・「神の恵みの家」の奥さんが作る酢を使った魚料理もおいしそうだった・・・仕舞いには登場人物の名前もおいしそうに思えたり。もう重症です。
    うおおインド人の作る料理がくいてぇ・・・!ということで友達と梅田でインドカレーの店にいったり。

    この本は新潮社のクレスト・ブックスというシリーズに入っています。海外小説のなかでこれは!と思う素晴らしい作品ばかりを集めたシリーズ本らしい。
    装丁も綺麗なのが多いし、かなりオススメです。海外小説ってイイね!といえるものばかり入っていると思う。しばらくこのシリーズから目がはなせません。


    タグ:新潮クレストブックス 停電の夜に
    Check
     新潮クレストブックス * comments(2) * trackbacks(1) * - - * moji茶

    comment

    こんばんは、はじめまして! 最近こちらを拝見させていただいています。自分の読んだ本と同じ本の感想がありましたので、嬉しくてTBしてしまいました。 「停電の夜に」は表題作が一番好きなのですが(読み終わってうまいなぁ、と思った)、「セクシー」や「セン夫人の家」もいいと思いました。 新潮クレストブックは何冊か購入していますが、大体ハズレはありません(好みの問題はあると思いますが)。ちょっとお値段がアレですが、余裕のある時は買うようにしています。
    taka * 2005/05/06 9:40 PM
    こんにちは〜。はじめまして。 こんな誤字脱字の多いサイトにようこそ。(´∀`) そしてこちらからもTBさせていただきました! 「停電の夜に」はほんと「うまいなぁ」という感想が一番かも。最後にああくるなんて本当に予想外ですもん。 こんなに読み応えのある短編は私はかなり久しぶりだったのでうれしかったです。 クレストブックスは・・・・高いですね。 「ペンギンの憂鬱」「奇跡も語る者がいなければ」「朗読者」あたりが今気になってます。
    moji茶 * 2005/05/07 2:51 PM









    trackback

    ・・・ http://mojityan.jugem.jp/trackback/53
    停電の夜に(Crest books)  停電の夜毎にちょっとした秘密を話し合う夫婦の機微、遠くにいる家族を想う男を見る少女・・・人の心のちょっとした隙間を描く短...
    停電の夜に * SecoHanBlog | 2005/05/06 9:34 PM