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「丹生都比売」
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    <幼少の草壁皇子と神との交信>

    歴史小説とは違います。どちらかというとおとぎ話っぽい。
    大津皇子とかのほうが話題にしやすそうなのに、どうして草壁なのか、というのは、あとがきを読めばよくわかります。
    草壁の純粋な心は、当時の多くの人々の歩調についていけなかったのねん。
    時代に取り残された、取り残されることを選んだ人のお話も梨木流になればこんなに幻想的なお話になるんだなあ。
    小説はネタより技術か。
    お母さん(後の持統)の設定が結構おもしろかった。
    孤独な草壁ですが、結局お母さんもお父さんも弟も皆孤独だということが読むうちわかってきます。鬼と無言で対峙する母を見て恐怖する草壁。
    草壁が見たあの鬼はなんだったんだろう。
    最初わしは 母親の、わが子が他の子に負けないで欲しいという愛情から起こる他人への憎悪と、国をつくるためなら夫も子供もコマになってしまう政治家としての強さだと思ってました。
    でも鬼は草壁が死んだ時泣いてたよね。
    結局皆欲を持った、悲しい哀れな人達なんだということでいいんでしょうか。
    うーん。難しい。
    息子として愛してもいるのに結局権力を優先してしまった母親。
    でもただ権力に目がくらんだわけではなく、国家を思えばこそ・・・・
    と考えると、お母さんが苦しんだ年月がとても重い。
    丹生都比売は、(色々な意味で)水銀に縁の深かった草壁だからこそ見ることができたんでしょうか?
    丹生都にのろわれし草壁なのか丹生都に祝福された草壁だったのか・・・謎です。
    草壁本人はとても満たされた気持ちでキサと一緒に逝ってしまいましたけど。
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     (な行)梨木香歩 * comments(2) * trackbacks(0) * - - * moji茶

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    moji茶さん、こんにちは〜♪ 『丹生都比売』、大好きな作品のひとつです。持統天皇の描き方が多面的というか、深いですよね。 そして、『家守綺譚』とも通じるような透明な世界観。 草壁皇子のはかない生き様が、沁みます。
    ちょろいも * 2005/02/23 8:32 AM
    こんにちは〜。(´∀`) 『丹生都比売』よかったです〜。 透明というイメージにぴったり。 純粋、透き通るという言葉が似合いまよね! 『家守綺譚』も、綺麗で幻想的で、感動して、とても月並みな言葉ですがとても感動しました。 梨木さんの本て心にしみる本が多くて好きです。
    moji茶 * 2005/02/23 7:37 PM









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