2006.08.23 Wednesday
「4TEEN」
【第129回直木賞受賞】銀座から地下鉄で10分、長屋ともんじゃ焼きと超高層マンションが調和して共存する町・月島。この町で僕たちは恋をし、傷つき、死と出会い、そして大人になっていく…。14歳の中学生4人組が出会った8つの瑞々しい物語。
報道ステーションでいつも腹から空気が抜けていくように喋る石田氏のイメージ通りの作品でした。
爽やかで・・・初夏のイメージで・・・「セックス」とか書いてあってもギムナジウムと同じような神聖な響きを感じさせられます。石田氏は絶対ギムナジウム出身だろう。(嘘
なんか、「トーマの心臓」とかに出てきそうな人じゃありませんか。
先に読んだほんが↓だったから余計に清潔感を感じるのかもしれません。
今時版「夏の庭」・・・といったら元もこもないですが。
中学生4人の一話完結青春群像です。こういうのにわしは弱いね。
早老症を発症しながら明るく生きるナオトと、そんな病に気を遣ってないように見せる他の三人。うおおみんな良い奴らだ。
大丈夫?とか同情するより、いつも通り一緒に悪ふざけするほうが良いよね?みたいな。
不器用だけどとても優しい奴らでした。
そんな短編がつまった本です。ずっと気になってたけど、なーんか今時人気の作家ということで敬遠していました。読んでよかったなと思います。