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「四畳半神話大系」
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    なんだこりゃ!すんげー笑った。
    京都が舞台のシュールなギャグ小説。
    主人公は京都に下宿する3回生の男性。
    彼の一人称小説で話は進行しますが、時代に逆行したあのしゃべり方はなんじゃ(笑 なんか古めかしいのが逆にひきこまれてしまいました。

    そして一話完結の4編構成なんだけど、その内容がとっても面白い。
    主人公は同じなんだけど、4編づつ微妙に違う・・・
    所属しているクラブが違ったり、全編で友達だった人が今篇ではまだ出会ってなかったり。ただ、登場人物と住んでるアパートなのどは一緒。
    出会い方とかすでに知り合いだったりとか赤の他人になってたりとか。交友関係が各編で変わります。
    ただ、前編通して変わらないのが主人公と小津のくされ縁。

    小津という悪友兼下っ端に始終振り回されている主人公が、そもそもこんなサークルに入ってなければ小津にも出会わず人生もっとましだったかも・・・と思いをめぐらすシーンがあります。
    そこで疫病神兼親友の小津曰く、

    「慰めるわけじゃないけど、あなたはどんな道を選んでも僕に会っていたと思う。直感的にわかります。それでいずれにしても、僕は全力をつくしてあなたを駄目にしちゃうからね。運命に抗ってもしょうがないでしょう。」

    「我々は運命の黒い糸で結ばれているというわけです」

    彼が言う通り、どんな道を選んでも小津は彼の親友兼厄病神・・・。
    さすがの主人公もデジャヴを感じてます(笑
    なんだろうこういう世界。
    もうひとつ世界があって、そこに自分もいるんだけど、ボタンを掛け違えたように微妙な違いがある・・・何次元とかだっけ?わかんない。(´∀`;)

    小説の舞台がおもいっきりわしのホームグラウンドなんで、木屋町の長浜ラーメンとか出てきた日には深夜にもかかわらず食べに行きたくなってしまったYO。
    京都の描写もところどころ面白いのがあって、
    「その昔、謀議を行っていた浪士たちを新撰組が襲ったという有名なパチンコ屋の前を通り過ぎた。なぜ浪士たちがわざわざパチンコ屋を選んで謀議を行ったのかは、解きがたい謎である」
    池田屋ですね・・・今では碑しか立ってません。わしもエラいがっかりした覚えがあります。
    え、大階段は?みたいな。il||li_| ̄|○il||li

    ただ、残念なのはamazonでの読者評価がめっさ低いんですよ!こんなに面白いのに。「わかりやすく書いてほしかった」って・・・。この文体そのものがギャグなんじゃん!面白みじゃん!
    というわけで、結構好みが分かれる本らしいです。わしは大好きなんだけどなー。近代小説が好きな人はたぶん好きなんじゃないかなー・・と予想してみる。あと、京都で学生時代を送ったことがある人は懐かしいんじゃないかな。特に三条!川端通りと東大路あたりをウロウロしていた人には特別な感慨が沸いてくること間違いなしです。
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     (ま行)森見登美彦 * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶

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