<< 「アムステルダム」 / 「愛蔵版 佐賀のがばいばあちゃん 」 >>
「アフターダーク」
0
    アフターダーク
    4062125366村上 春樹 講談社 2004-09-07売り上げランキング : 9,313おすすめ平均starAmazonで詳しく見る by G-Tools


    わしが以前に読んだ村上作品のイメージは、
    1. この人の小説は、常に文章や構成に新しい工夫を凝らそうとしているカンジがします。自分のスタイルとか位置とかを確立しようと努力してるような。
    これは『スプートニクの恋人』を読んだときの感想。
    2. 村上氏の書く主人公達は、意識の内を冒険しつづけている。
    これは『羊をめぐる冒険』で思ったこと。

    今回の本は、以上の二つが如実に出ていると思う。
    まず著者は、「私たち」と書いて、自らの立場も語り手としてではなく、読者と同じ位置に立って、共に物語の進行を見守っていくガイド的な手法をとっています。
    著者と読者は”純粋な視点”という存在になって、小説内を覗き見する存在です。ひたすら傍観者なので物語の進行に手をだすことはできないし、影響を及ぼすこともできない、と小説内で釘をさされました。
    でもそれって普通じゃ・・・いっそ読者が影響を及ぼせるような小説を書こうYO。

    小説を「読む」、というよりも、視るということを強調したいらしいですね。「視点」という言葉がたくさんでてきたと思う。読者はガイドに添って視点を様々に変え、テレビ越しに、時には直接的に傍観する。

    話の内容よりも文章表現に気をとられてしまいました。でもそういう技巧を凝らすのも結構面白いと思います。

    で、肝心の話の内容ですが、・・・・・なんつーか。オチが無い・・・?
    え?結局なんだったんだろう。マリと高橋君の出会いと進展でいいんだろうか。
    エリの夢の中でのこともよくわからなかったし、村上氏お得意の意識の冒険もなんだか中途半端かな、と思ったり。うーん・・・物足りない・・・。
    観念的とも言いがたいです。当然具体的でもないですが。
    なーんかなー (´・ω・`)
    書き方は面白かったけど内容自体はちょっと・・・。オススメしにくい本です。
    この本で村上春樹デビューは難しいでしょう。
    Check
     (ま行)村上春樹 * comments(0) * trackbacks(1) * - - * moji茶

    comment










    trackback

    ・・・ http://mojityan.jugem.jp/trackback/127
    村上春樹がノーベル文学賞の候補に挙がっているらしい――と、しばらく前から言われている。 最近は「ノーベル文学賞の有力候補らしい」という話も聞こえてきて、候補になっている作品はどれだか知らないが、とりあえ
    村上春樹【アフターダーク】 * ぱんどら日記 | 2006/09/20 11:31 AM