<< 「麦の海に沈む果実」 / 「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」 >>
「ルパンの消息」
0
    15年前のデビュー作を改稿して、新たな小説として登場した本です。
    横山秀夫といえば「泣かせる話」というイメージがあります。今回はどんな風に読者を泣かせてくれるのかな?と期待半分夢半分・・・。「クライマーズ・ハイ」と「出口のない海」は顔の穴という穴から水がでましたから。

    時効まで一日という設定が斬新でした。しかもあの大事件の容疑者なんかも出てくるし。でも今回は期待したほど泣けませんでした。淡々と供述の再現を通して謎が明かされていきます。
    ただ、話の展開はなかなか面白く、10年以上も前の犯罪を暴くための手がかりは参考人の供述だけというものでした。テンポもよく退屈はしません。
    登場人物は相変わらず横山調で熱い奴等だし。男の汗とか情とかそんなん大好きやDE!
    そして最後の最後に大どんでんがえし。今回はあまり泣かないかわりにとっておきのびっくりが用意されています!
    ああ・・・これで・・・解決かぁ〜よかったよかった・・・ってえええぇぇぇぇぇぇえええええ?みたいな。
    ちょっと寝る前に読んどこうと思ったわしは大失敗。最後が気になってとうとう夜更かししてしまいました。
    おかげで今日起きるのがめっさつらかったです。
    最後のどんでん返しからどたたたたたーっと話は畳み掛けるようにしておわります。ちょっと・・・あれだけ壮大にテーマを広げた割に終わり方はあっけなかったような気もしないでもないですが、あの四分の一からの大どんでん返しの衝撃を他の人にも味わってほしい。
    背筋が寒くなりますよ。

    以下はネタバレ


    一緒に泥棒に入った橘君が実は共犯者だったという設定はさすが横山秀夫といった感じでしょうか。愛する先生のため、必死のアリバイつくりに胸があつくなります。
    もっと橘の絶望とかを書いてくれれば泣けたのになぁ〜と思ってみたり。
    横山氏に涙を求めすぎですかね。

    人間関係が複雑すぎで、結局それもあまり利用できないで終わった感が否めません。でもデビュー作だからいいのかな。横山氏の小説は完成度より感動度で読んでしまうわし。

    最後の四分の一くらいの展開は本当にハラハラドキドキ。え!じゃあ真犯人はどこにいるの??とあれだけハラハラさせておいて、結局オチがあれじゃあなあ・・・。
    内海さんのキャラが弱くて真犯人の衝撃が小さかったです。
    やはりわしのかなでは「クライマーズ・ハイ」と「出口のない海」が同時一位です。

    Check
     (や行)横山秀夫 * comments(0) * trackbacks(1) * - - * moji茶

    comment










    trackback

    ・・・ http://mojityan.jugem.jp/trackback/105
    ルパンの消息横山 秀夫 光文社 2005-05-20by G-Tools タイトルがもう、ほとんど反則っていうくらい、魅力的。ミステリーファンは、これを見逃...
    ◆ ルパンの消息 横山秀夫  * IN MY BOOK by ゆうき | 2006/02/02 8:01 PM