「その日のまえに」
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    その日のまえに
    その日のまえに重松 清

    文藝春秋 2005-08-05
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    神さまは意地悪だから、大切なひとを遠くへ連れ去ってしまう。昨日までの暮らしが、明日からも続くはずだった。それを不意に断ち切る、愛するひとの死-。生と死と、幸せの意味を見つめる連作短編集。『別冊文芸春秋』掲載。
    amazon.comより

    「その日」とは、ずばり死ぬ日です。
    余命○ヶ月と申告されたパパ、末期がんの母親、死因は様々だけど、とりあえず主人公はその死と直面した人たち。
    重松氏が男性なので、どちらかといえば男性視点からのお話が多かったような気がします。

    死を宣告されたあと、何をするのが幸せなのか。最善というものってあるんだろうか?いっそ知らないまま死ぬほうが幸せなんだろうか?
    「死」そのものよりも、家族、友人が、大切な人に死なれたとき何を思うか、というトコロに重点がおかれていたように思います。

    「死」がテーマだけど話は暗くないです。優しい雰囲気に満ちていて、どの話も感動でした。
    ちょっとさらっとしすぎてるかな?と思わないでもないけど、読み物としては面白いとおもいます。
     (さ行)重松清 * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶
    「流星ワゴン」
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      流星ワゴン
      流星ワゴン重松 清

      講談社 2005-02
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      父親でありながら、息子でもある今のこの時期に書いておきたかった、という重松氏入魂の作。

      38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。
      僕らは、友達になれるだろうか?
      死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか?
      amazon.com より抜粋


      ヘタレ読者にオススメです。
      あそこで、あの時に、ああしておけばよかった。そう言われたとき、こう答えておけばよかった。
      そんな後悔が誰にだってあるはず。
      あの一瞬の出来事が、今こんなことになるなんて。あのときもっとうまくできていたら・・・。
      変えようとしても変えられない。たった一言がいえない。
      このままでいいわけない、わかっちゃいるけどますますヘタレの道を歩んでしまう主人公。
      そしてわし!
      わしもそんなこと大アリ!大蟻超獣アリブンタ!(古

      主人公は子持ちの38歳おっさんなのに、かなり感情移入して読んでしまい、最後は号泣!うおおおん。・゚・(ノд`)・゚・。こんないい話あるわけねーズラぁぁぁぁぁ!わし絶対重松氏に騙されてるんだぁぁぁぁ!
      ひねくれ者ゆえ素直に小説を楽しむことが出来ないため、お涙シーンではかならず涙をこらえてしまうわしが思わず泣いた!(と言いつつこれまで結構泣いてます

      特に、最悪の不仲だった父親との邂逅が印象的でした。
      チュウさんとしての「父」は、朋輩としてわかりあえる部分もあるし、好きになる部分もあるのに、「父」としては嫌悪が先にきてしまう。身内に抱く独特の愛憎。
      そんな複雑な二人が、人生の色々な岐路にたってやり直しを図るところはよかったです。
      そしてワゴンで主人公たちを誘導してくれる二人の親子にも変化が・・・・?

      ベタだけどいい話です。つらいけど、頑張って生きよう。くじけないでいこう。最後にはそんな思いでいっぱいになるはず。はたして主人公は人生をやり直すことができるのでしょうか?結末は自分で読みましょう!
       (さ行)重松清 * comments(2) * trackbacks(0) * - - * moji茶
      「舞姫通信」
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        舞姫通信
        舞姫通信重松 清

        新潮社 1999-03
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        初重松清です。ず〜っと避けてました。所謂、読まず嫌い作家さんの一人。
        重松氏の本て、学校とかで推奨本になってるんですよ。読書感想文推薦図書だったり。それでなんとなく、教訓めいて、イジメとか自殺とか、かた〜い問題をまじめくさく小説にしてる人なんだというイメージを作っていました。
        でも読まず嫌いをなくすのが当ブログのモットーなので、頑張って選びましたYO!

        実際読んでみると、やっぱりまじめに自殺というテーマに取り組んだ本でした。でも思ったより臭くないし、学校が生徒に読ませたいと思うのもわかるかなぁと、許容の気持ちで読めました。
        自殺に賛成の人、反対の人、傍観する人、さまざまの立場から自殺を論じています。

        話の軸は二つあって、まず「学校編」。これは自殺を神格化するような投書『舞姫通信』に翻弄される教師たちの語。次に「佐智子編」とでも名づけましょうか。自殺した陸君の面影を忘れられない弟の海君と、陸君の恋人だった佐智子さんのお話。

        作者自身は「人は死のうとおもえば死ねる。いつでも死ねるなら、まずは生きてみろ」といいたかったのかな?でも決定的な作者の主張というものは設定されていないように感じました。
        あくまでも考えるのは読み手。そういう姿勢で書いているのかなぁ。

        自殺というテーマを真剣に考えてもらうにはとってもいい本だと思います。

        「佐智子編」は、主人公の海君と佐智子の関係を軸に読めばいいとおもいますが、ちょっと佐智子に共感できず・・・。彼女かなり台風の目ですよね・・・?原因というか諸悪の根源というか。
        ていうか海君にたいしてものすごくひどいことしてませんか。海君がいいならいいんだろうけど。
        最後は全てを失ったように書かれていますが、それでもちょっと納得いかんなあ。それでチャラになる問題か?
        おいおいこんなんで終わりかい!みたいな。受身すぎる海君にもツッコミを思わず入れてしまいました。
        「学校編」は面白かったけど、「佐智子編」で相殺。プラマイ0の作品です。
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         (さ行)重松清 * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶