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    「ダンス・ダンス・ダンス」
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      ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 ダンス・ダンス・ダンス〈下〉ダンス・ダンス・ダンス〈上〉
      村上 春樹

      講談社 2004-10
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      羊をめぐる冒険から四年。
      自己世界の再構築のため、主人公の「僕」は新たな旅に出る。
      キーワードは耳の綺麗な彼女「キキ」。
      彼女を探すため、僕は再びいるかホテルへ向かう・・・。

      「羊をめぐる冒険」を読んでないとわからないかもしれません。

      途中で殺人事件に巻き込まれた時には、この小説はどこへ向かうのかと思いましたが、不思議にばらけたカンジもせず収拾していきましたね。ハワイまでいっちゃったりなんかして。
      アメ、ユキ、メイ、様々な人が彼の前を横切っていきますが、その中で、彼が自己の構築に必要だと心から求める人物は結局たった一人でした。「キキ」ではありません。
      でも「キキ」と同じ世界を共有できる人間。「僕」と同じ世界を見る人間。

      この作品に登場する女性は皆カタカナなんですが、メインの彼女以外は下の名前。皆カタカナ2文字で記号化(?)されています。
      記号化された名前の彼女たちは、「僕」の再構築の糧という存在意義があったんですかね?
      それぞれ、かなり濃く「僕」と繋がっているのに、あっさりと去っていく不思議な存在です。そしてそれぞれが「僕」に何かを残していく。

      あれだけの死と喪失を「僕」に体験させた羊男の仕事ってなんだったんでしょうね。
      本当に必要なものを見つける試練だったんでしょうか。
      村上氏の小説は何もかもが象徴的です。

      最後は自己の再構築を果たし、「僕」は新たな日常に向かうわけですが・・・。
      結局ラブストーリーだったんだろうか。そう考えるといやだな(笑。途中までとても哲学的だったのに。結局愛かよ、みたいな。
      ちょっと読後がすっきりしません。

      村上春樹の小説って、面白いのか、自分とウマがあっているのかイマイチよくわかりません。
      わしが春樹小説を読むのは、「わからないから」です。
      わからないからわかるために読んでるんですが、なかなかわからない・・・そしていつの間にか読破本が増えていく・・・。謎な作家さんです。

       (ま行)村上春樹 * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶
      「東京奇譚集」
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        東京奇譚集
        東京奇譚集村上 春樹

        新潮社 2005-09-15
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        よかったっす。
        今まで読んだ村上作品のなかでもっともソフトな短編集でした。
        え?こんな軽いの?
        読み応えがないとかじゃなく、今まで読んだ村上作品の中でもっとも哲学とか理屈のない作品という意味で軽い。最近読んだ「アフターダーク」より文章も小説技法も悪くないし、ストレートでよっぽどこっちのほうがいいと思いました。
        やや不思議、だけど題材としてはそんなに奇抜ではない。
        中間の中間くらい。
        ぶっとんだ部分がないのでやや面白みにかけますが、わしは好きです。

        「ハナレイ・ベイ」が一番好き。
        一人息子をなくした母親のお話です。一人の中年女性のお話ですが感慨深い作品にしあがってます。結構淡々としていて、わしがソフトな短編集だと思ったのも、この作品が起因しています。
        「どこであれそれが見つかりそうな場所で」は、ちょっと「海辺のカフカ」あたりを連想させる内容でした。時空を飛び越える村上作品特有のアイテムですね。この話は村上らしい作品でしょうか。

        なんだ、こういう作品も書けるんじゃん、と思ったり。村上春樹は6冊くらいしか読んだとがないのであまりえらそうな書評はできませんが、ちょっと今までの村上春樹を脱しつつある作品に思えました。



         (ま行)村上春樹 * comments(0) * trackbacks(1) * - - * moji茶
        「アフターダーク」
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          アフターダーク
          4062125366村上 春樹 講談社 2004-09-07売り上げランキング : 9,313おすすめ平均starAmazonで詳しく見る by G-Tools


          わしが以前に読んだ村上作品のイメージは、
          1. この人の小説は、常に文章や構成に新しい工夫を凝らそうとしているカンジがします。自分のスタイルとか位置とかを確立しようと努力してるような。
          これは『スプートニクの恋人』を読んだときの感想。
          2. 村上氏の書く主人公達は、意識の内を冒険しつづけている。
          これは『羊をめぐる冒険』で思ったこと。

          今回の本は、以上の二つが如実に出ていると思う。
          まず著者は、「私たち」と書いて、自らの立場も語り手としてではなく、読者と同じ位置に立って、共に物語の進行を見守っていくガイド的な手法をとっています。
          著者と読者は”純粋な視点”という存在になって、小説内を覗き見する存在です。ひたすら傍観者なので物語の進行に手をだすことはできないし、影響を及ぼすこともできない、と小説内で釘をさされました。
          でもそれって普通じゃ・・・いっそ読者が影響を及ぼせるような小説を書こうYO。

          小説を「読む」、というよりも、視るということを強調したいらしいですね。「視点」という言葉がたくさんでてきたと思う。読者はガイドに添って視点を様々に変え、テレビ越しに、時には直接的に傍観する。

          話の内容よりも文章表現に気をとられてしまいました。でもそういう技巧を凝らすのも結構面白いと思います。

          で、肝心の話の内容ですが、・・・・・なんつーか。オチが無い・・・?
          え?結局なんだったんだろう。マリと高橋君の出会いと進展でいいんだろうか。
          エリの夢の中でのこともよくわからなかったし、村上氏お得意の意識の冒険もなんだか中途半端かな、と思ったり。うーん・・・物足りない・・・。
          観念的とも言いがたいです。当然具体的でもないですが。
          なーんかなー (´・ω・`)
          書き方は面白かったけど内容自体はちょっと・・・。オススメしにくい本です。
          この本で村上春樹デビューは難しいでしょう。
           (ま行)村上春樹 * comments(0) * trackbacks(1) * - - * moji茶
          「風の歌を聴け」
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            風の歌を聴け
            4062748703村上 春樹

            講談社 2004-09-15
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            大学生の主人公〈僕〉の怠惰な生活の履歴

            『羊をめぐる冒険』にくらべると・・・劣ります。
            自分に関係なく時は流れていく
            こういう台詞があちこちに見えました。
            われわれの人生は、宇宙の膨大な時間の一瞬を吹き抜けていく一陣の風でしかない。
            え、それって無常観では?この世は末法ですか。
            主人公は時代に取り残された人間?学生運動を体験した人達には理解しやすいのかな。

            北方謙三の三国志別巻にも書いてあったけど、あの運動を本気でやってた人間て何人いるんでしょう。思想的なものとかあったんでしょうか。大半が自分の悲壮に酔ってただけのような・・・
            ウチの父親は学生運動が始まるちょっと前に大学を卒業したんですが、そのころから既にアブナイ人達がいたそうです。でも親から学費と生活費もらっといて「革命」なんてアフォか・・・(-L- ;)
            と思って仲間にはいらなかったそう。
            この時代は自己主張の時代ですかね。わしはそう思います。

            『羊をめぐる冒険』から読んでしまったわしにとっては序章みたいなものです。
            逆に読んだことで、思い出を振り返る・・・というようなカンジに読めました。
            『羊をめぐる冒険』を読んだからこの小説が読めたけど、単品だったらどうだったかな〜。わしにはちょっとツライ内容です。まとまりが無いカンジがしました。
             (ま行)村上春樹 * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶
            「羊をめぐる冒険」
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              羊をめぐる冒険 (上)羊をめぐる冒険 (下)
              40627491224062749130村上 春樹

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              「海辺のカフカ」に続いて当たりでした!面白かったです。彼の作品は不条理な出来事がおおいので、そういうものにこだわらず、ああ、こういうこともあるんだなぁ〜というカンジで読みましょう。
              常識とか現実とかいうものさしでこの小説をはかること自体が無謀なのです。

              題名の通り「羊」をめぐって主人公は冒険を始めるわけですが・・・・耳のステキな彼女の存在がちょっと惜しいなぁと。あれだけ謎めいた彼女だったのに、最後はあっけない幕引き。彼女がいた意味って・・・。前半はとても事件の核に関係ありそうにみえたのにな〜。
              それよりも、この小説は「風の歌を聴け」三部作の最後の作品になるわけです。わしはその最後の作品からよんでしまったわけで・・・。順番が逆になってしまいました。
              でも、逆に「ああ、あれはこういうことだったのか」と、前作品を読むことで「羊〜」の内容をより深く理解できたりすると思うので、時には逆に読むのもいいかと。
              「スプートニクの恋人」みたいに最後の最後でなんでやねーーーーん!という終わり方じゃなかったのが救われました。今回のラストはよかったっ!鼠君、よくやったYO。
              なんか、村上春樹の小説で最後が明るい幸福で終わるとがっかりしませんか?(わしだけ?)

              村上春樹氏の話は、主人公の心の中の語りがほとんどを占めますね。自分の心の動的・静的な出来事が外界とのわずかな接触で展開される。主人公は多弁だけど、それはあくまで心の中のことで、第三者からするとずっと静止して変化がないように見えてるかも。
              村上氏の書く主人公達は、意識の内を冒険しつづけている。
              自己の世界が広大なために、他人との距離が常人より遠い主人公。孤独だけどそれに不満はない。虚無感が強いだけ。
              こういう主人公が多いなぁと思ったわけですYO。

              こういう虚無感の強い青年、少年が、自殺や逃避をすることなく最後は生きること、社会に残ることを選択するところがわしの村上氏の小説を好きなところ。
              「俺のことなんか誰も理解できない。だったら世界が氏ね!」とか「私は一人この世界からいなくなりたいの・・・」とかじゃなくて、最後はいつも「なんとかなるよ」みたいにほんわか明るく終わる。輝かしい前途があるわけではないですが、それでもこの世界に残る主人公に村上氏のまじめさを感じる。わしが勝手に感じているだけですけど・・・。
              まあいろいろわけわからんこと書きましたが、面白いよ村上春樹!

               (ま行)村上春樹 * comments(2) * trackbacks(0) * - - * moji茶
              「スプートニクの恋人」
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                スプートニクの恋人
                4062731290村上 春樹

                講談社 2001-04
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                村上春樹は言葉の表現がとてもきれい。時々まわりくどいと感じる時もありますが、大体は綺麗だと思う。前回読んだ「海辺のカフカ」は著者の博識が目に付いたけれど、今回はうまく溶け込んで違和感も少なかったです。京極夏彦みたいに小説の三分の二くらいが雑学というのもありますが、わしは結構キツイ。

                今回は「夢十夜」のような趣向がこらされていました。この人の小説は、常に文章や構成に新しい工夫を凝らそうとしているカンジがします。自分のスタイルとか位置とかを確立しようと努力してるような。
                若々しさとでもいうのかな?なんか違うか。
                ただ、登場人物は「海辺のカフカ」と似たり寄ったりでした。自分の半身を探す主人公と脇役たち。
                「半身」「影」は村上氏にとって小説の重要なキーワードなんだろうか。
                女の人もブルーの服を着ている人が多い。スレンダーでとても深い秘密を持っている。
                これは理想の女性?
                「自分探し」というのも共通しますね。あまりにも類型化しているような・・・・。
                これは彼の生い立ちや社会背景が影響しているのか。全作品を通して主張したい事柄があるからなんでしょうか?まだ二作品しか読んでないから決め付けられませんけど。
                こんなに登場人物が似通ってたら何作品目かで飽きてきそう。

                この作品、ずんずん入り込めて、スプートニクの関係の説明とかとても面白かったんですが、最後の最後が気に入らない。わしとしてはP315の三行目(講談社文庫2004年12月1日16刷)で話が終わってくれていたほうがよかったです。
                突拍子も無いハッピーエンドでびっくりしました。彼らはスプートニクのままでよかったような。

                なんか村上春樹の作品て、一言で面白い!と言い切れないです。どっかが気になってしょうがない。細部まで気になって、自分が小姑みたい。でも面白いんだけど。わしにとっては色々考えさせられることの多い作家さんです。


                 (ま行)村上春樹 * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶
                「海辺のカフカ」
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                  世界で一番タフな15歳の少年の名前は田村カフカ。彼は自分探しの旅に出る。行き先はどこだっていい。
                  半身であるカラスの少年、観念という存在、ナカタさんなどユニークな人々が登場し、カフカに直接に、あるいは婉曲的に関わっていく。
                  そして世界は変化する。

                  初村上春樹です(遅!)
                  一人の少年の成長ストーリーと一言では片付けられないくらい濃いお話でした。哲学論や芸術論など作者の広範な知識がそこかしこにちりばめられています。
                  そもそも自分とは・・・という哲学的な疑問を持つ少年が主人公なので、お話も自我とか意識とか、そういう専門チックなお話になるんでしょうね。
                  この本を読んでいて、ジョージマクドナルトの「リリス」を思い出しました。大昔に読んだのでほとんど内容は忘れてしまったのですが、不思議な世界に迷い込んだ主人公を案内するカラスや、名前という概念についての考え方などが似ていたなあ・・・と。細部までは覚えていませんけど。
                  自分は何者か、ということをテーマにした小説は他にも色々でているので、そこらへんに新鮮さはカンジませんでした。自己についての世界観もどこかで読んだことのある説だし・・と思ってしまったり。

                  ただ、このお話は自己の追求というテーマ以外に、「縁」というテーマも含まれていて、それを軸に読むととても面白かったです。
                  袖振り合うも他生の縁。
                  無関係に思える人達が直接、間接的に相互しあって影響をあたえている。
                  ナカタさんと星野青年。カフカと佐伯さん。佐伯さんとナカタさん、それ以外にもたくさんたくさん、いろんな人との不思議なめぐりあわせが面白かったです。

                  それにしてもカフカのお父さんはキモイですね。(´∀`;)めっさ自己中心的というかマッドなカンジです。あの人の遺伝子を継いでると思うと、カフカが鬱になる気もちょっとわかります。
                  最後はエクトプラズムみたいになってたしな。('A`;)キモイヨ
                  星野青年によって調伏(?)されるわけですけど、結局お父さんは笛で何がしたかったのか・・・。どうせよからぬことしかしないんだろうけど。

                  この小説のなかで一番好きなキャラは星野青年です。ナカタさんから(?)不思議な能力も授かっちゃって、彼はこれからどう生きていくのでしょう。星野青年のその後が気になるっ
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                   (ま行)村上春樹 * comments(2) * trackbacks(1) * - - * moji茶