「還暦着物日記」
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    価格: ¥ 1,595
    ショップ: 楽天ブックス

    着物好きで知られる群さんの着物エッセイです。他にも文庫で何冊か出てるみたいだけど、この本は石田節子さんがYouTubeでおすすめされていたので単行本で買いました。

    とても素敵な着物たちがフルカラーで拝めます!

     

    高慢と無知の話は共感。あとは長襦袢や汗対策のことなど、特に正絹の着物を着る人にとっては共感できる悩みが多いと思う。わたしは最近汗をかくほど正絹を着ないので、補正なしで過しているけど、昔お茶をやっていた時は確かにひとえの時期に困ったことを思い出したりしていた。

    ひとえはとにかくシーズンオフに汗抜きをしてもらってたなぁ。夏には浴衣でお茶会はあったけど、正絹のお茶会は行ったことないので困ったことはない。親に作ってもらった小紋と付け下げがしつけのついたまま押し入れの天袋におりますわ。

    30度を超えたら洋服とさっぱり切り替えてらっしゃるのも同感。麻だとしても真夏は帯したら暑いから。

    でも、でも、絞りの浴衣とか夏大島とか憧れる。

    お茶から遠ざかってしまった今、コロナのせいで職場のみんなで行くビアガーデンも無くなってしまった今、夏着物なんて一層持ってても意味ないんですけど、濃茶の夏大島が欲しいです。ほんと着ていく場所がない。

    この本を読んで、着物の沼は深いとつくづく思ったのでした。

     

    JUGEMテーマ:読書

    エッセイ * comments(0) * - * - - * moji茶
    石田節子さんの本色々
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      石田節子さんの本、アマゾンや楽天では古本で手に入れるものがほとんどですが、めっちゃ良書なので読んでいただきたい。

      というより、あまりにも有名な方なのでもう持っているかも?私が知るの遅すぎただけ?

       

      お茶のお稽古を習っていたときは、着物は好きだけど着物スタイリストさんとか着物の本とかあまり読まなかったので、私って本当狭い了見で生きてたなって思いました。

      石田さんのコーデを見て目からウロコが何枚落ちたことか。彫金の帯留めや扇子のお洒落、紬の素晴らしさ。アンティークの良さ、古着の面白さ。

      着物の沼は深そうだからって踏みとどまっていた私を思い切り沼に突き飛ばしてくれた方です。

       大好きだー!

      エッセイ * comments(0) * - * - - * moji茶
      「着物を着たらどこへでも」
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        Instagramで知った方の本です。

        貰い物の着物からお誂えの着物まで洗練されていて、素晴らしいの一言です。好きです。私もこんなふうに年をとってみたい。

        憧れの奥様です。

        ファッション業界で働いておられるので、着物のトレンドを捉えるのも優れていらっしゃいます。審美眼とかバッキバキに鍛えられてるんやろうなぁ。

        紬のコーデがとにかく可愛くて、コロナ禍の中でInstagramを拝見していたら、本が出ると告知があってほ、本?ありがてえ!買うわ!みたいな流れでした(笑)

        コロナでも着物を楽しみたい。というか、呉服屋さんも問屋さんも産地の方も頑張っておられるのを知って、余計に着ようと思いました。

        まあスキだから来てるんですけどね。使命感とかあまりないか。これからも着物は楽しんでいきたいです。

         

        着物の未来は明るい!

         

        エッセイ * comments(0) * - * - - * moji茶
        「ド・ローラ節子の和と寄り添う暮らし」
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          着物雑誌で知ったド・ローラ節子さんの本を最近集めて読んでました。

          画家バルテュスに見初められ、ヨーロッパで暮らす節子さんのエッセイがしみじみと沁みてくる。そしてヨーロッパでの着物姿がとても素敵で、カラー絵を何度も眺めてます。

          こんな素敵な生活いいなぁーなんて、この本を眺めている間はしばし喧騒を忘れられて幸せな時間が過ごせます。

           

          ビビッドな色の長襦袢を夏着の下に着て、日に透かして見たときのことまで考えてるのも素敵です。

          あー、毎日着物で過ごしてみたいなぁ。

           

          エッセイ * comments(0) * - * - - * moji茶
          異性
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            角田 光代,穂村 弘
            河出書房新社
            ¥ 572
            (2014-11-06)

            今を時めく角田さんと穂村さんが「異性」を題材にリレー形式でエッセイを綴る!

            角田光代さんの作品は、実は小説は「キッドナップツアー」くらいしか読んだことがなくて、かの有名な「紙の月」だとか「八日目の蝉」だとかは全てスルー。彼女の作品として印象的だったのは、エッセイ「しあわせのねだん」でした。
            部屋の大きさも把握せずに冷蔵庫を買って、案の定部屋に入らなかったりだとか、風呂が嫌いだったりだとか、面白エピソードがたくさんあって、何てこの人は面白いんだろう!と思ったのでした。
            そして穂村さんについても、歌人としての彼のことはほとんど知らなくて、これまたエッセイの「本当はちがうんだ日記」で知ったのです。
            10年間通ったジムで一人も友達ができず、バーベルを上げたり下ろしたりするばかりで「修行僧」とあだ名がついた彼・・・。笑いなくしては読めない。なんて面白い人生なんだ。いや、なんて面白く日常を切り取れる人なんだ!

            そして、この本はその二人のリレー形式のエッセイなんですよ。読むしかないでしょう。

            色々と異性について議題は尽きないのですが、その中でも印象的だったものは、「ブスは性格が良くて、美人は性格が悪い」という議論。角田さんからの議題でしたが、こういう話題、女子なら思春期のころ必ず思ったり話したりしたんじゃないかなあ。
            かくいう私もそうだと思ってた時期がありました。今思えばそれは劣等感からくるものだったりひがみだったり、自意識過剰すぎただけだったような気がしますが、そういうもやもやの時期を通り越した時、急にテレビの向こう側にいるかわいい女の子を素直にかわいいと思てるようになったり。不思議ですねぇ。
            加齢というものにも考えさせられました。
            他にも、今の自分にはそこまで価値がないかもしれないが、いつかきっと開花する。そんな自分の可能性を見つけてくれる男性がいつか現れてくれるはず、とか、自分の真のよさに気付いてくれる男性がどこかにいるはず、とか、自分でもよくわからない妄想を男性に他力本願する話も面白かったです。わざわざおしゃれしなくても、ノーメイクでも、ズボラでも、そんな自分の中に宝石のようなものを見つけてくれる人が・・・って、そんなわけねーじゃん、とすっかり冷めた視点に至るところまで描かれていて面白かった。少女漫画読みすぎるとこうなるよね・・・。
            後は、男はどうして別れた女のものを後生大事にとっているのか、とか。
            曰く、男は昔付き合った女を自分の「資産目録」に組み入れてしまうので、たとえ別れたと言っても財産の一部と考えているからだ、という意見には目から鱗。
            ものの捉え方が男と女でこんなに違うのかぁ、と思わせられたり、そうそう!その通り!と共感させられたり。
            どちらかと言うと、角田さんの方がぐんぐん攻めていく感じの文章で、穂村さんはそれを受けつつ鋭く切り返していく感じで、リレー形式のエッセイであり、対談であり、お二人の会話から「異性」について考えさせられることが多かったです。
             
            エッセイ * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶
            「遠い朝の本たち」
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              須賀さんが昔読んだ、思い出深い本についてのエッセイ集です。

              戦前、戦後のブルジョアな感じの須賀さんが良い。当時の小学生がベッドで寝てるなんて信じられん(笑)。そのベッドの上で読んだ童話集や物語への思い出を須賀さんが懐かしい感じで語っています。
              小説を読み合ったしげちゃんや、一緒にベッドで読書をした妹、本を読み聞かせてやった弟・・・その時の本にかかわった家族や友人との思い出、現在の視点も一緒に語られて、それが時に切なかったり面白かったり。私は一冊の本に対して、須賀さんのように深く広く思考を馳せたことがあっただろうか・・・。

              お話の中では、「父ゆずり」の最後の文章が好きです。「父との確執」とか言ってみたい(笑)。父の死後、本を通じて心を通わせる部分が切ないです。私も、何かを通じて父と語り合いたくなるような時が来るのだろうか。「確執」を感じるほど、私と父親の関係は濃いのだろうか、と考えさせられました。「平家物語」は、一度古典できちんと読んでみたいですね(途方もない!)。
              史伝に対する須賀さんの考察も面白かったです。私は史伝がふつうに面白く感じたので、文体まで意識がいかなかったのですが、須賀さんの読みの深さを畏怖します・・・。

              「葦の中の声」というお話にでてくる、アン・リンドバーグの著書の抜粋も好きです。

              さようなら、とこの国の人々が別れにさいして口にのぼせる言葉は、もともと「そうならねばならぬのなら」という意味だとそのとき私は教えられた。「そうならねばならぬのなら」。なんという美しいあきらめの表現だろう。中略この国の人々は、別れにのぞんで、そうならねばならぬのなら、とあきらめの言葉を口にするのだ

              いつも使う言葉だけど、そんな思いで言った覚えはないです(笑)。
              この話を読んで、「さようなら」って武士らしい潔い言葉だなあと思いました。

              他にもサンテグジュペリの「人間の土地」が出てきたりして、ものの見方とか、絆とか、そういうものも考えさせられました。須賀さんて、いい本を読んでるんだなあ・・・というより、いい本を見つける力があるんだろうなぁ。私はいい本だと気づかないまま、その本をブックオフにやってるんだと思うとちょっと反省。

              「人間の土地」は、堀口大学訳で持ってましたが、書かれてあることが回りくどくて解りにくくて、そのままブックオフに行きました!自分、ダメ人間!

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              エッセイ * comments(0) * trackbacks(0) * - - * moji茶
              「日本語の素顔」
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                結構古い本なので、amazonに画像がないですね(笑)。

                日本語についてのエッセイです。古い本だけど、別に内容は古いと思いません。著者の日本語や日本文化に対する考え方、感想は共感できるものも多いし、現代でも問題提起として使えそうな話題もありました。

                正しい日本語、敬語について改めて考えさせられる本でした。
                個人的には芭蕉のお話がよかったかな。日本人は”あいまい”を好む、という内容。全部語りつくすと面白くない。あえて語らないところに余韻を感じて楽しむ日本人の心意気を再確認できました。

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                「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」
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                  下の装丁のほうが好きなんだけど、文庫のほうが安価なので文庫を購入。

                  今から6年くらい前に勤めていた職場に読書家の友人がいて、お勧めしてくれていたエッセイです。友人はとても素敵な主婦で、お料理教室に通ったり、手作りのアクセサリーを身につけていたり、私の憧れのお姉さんでした。この本は、その友人の思い出がよみがえってくる本でもあります。

                  内容は、石井さんが留学していたフランスや、旅行したイタリア、スペインなどの海外での食の話。
                  出てくる料理はオムレツ、ハンバーガー、フランスパン、ラタトゥイユ、スパゲッティ、アイスクリーム、笹寿司、めはり寿司、ポトフ、プール・オ・リ、ブイヤベース・・・まだまだ出てきますが、どの料理もゆげが立って、こちらにまで香りがだたよってくるようです。
                  私も床の上に海老の殻が転がっているようなお店に入って、殻をむきむき思う存分酒を飲みながら海老を食べてみたい!あつあつのはふはふで海老を食べたい!

                  石井さんの食べたオムレツはきっと玉子のふわふわの食感がたまらなくよさそうだなあ・・・あつあつのオムレツをはふはふしながら食べるんだろうな・・・と思いながら読むので、ついつい読後は食い意地がはってしまいます。

                  こんなに生き生きと食を語ったエッセイは初めてだったので、新鮮で、とてもおいしく読めました。

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                  「ぐうーの音」
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                    この人のイラストは、大学生の時愛読誌だった「ダ・ヴィンチ」のころから結構好き。たまたま持ってた友達がいたので借りました。

                    内容は、グルメの漫画エッセイ。
                    やきとり とか すっぽん とか おなじみのものからあまり食べたことがない食材までいろいろな食べ物について書かれています。
                    どれもおいしそう。

                    この本のせいで、今無性に焼き鳥が食べたいです。

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                    「にょっ記」
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                      日記のような、詩のような内容。
                      そこはかとなく笑える仕様になってます。

                      この人の「本当はちがうんだ日記」とこの本はホンマおもろい。
                      お勧めです。笑いたいときにどうぞ。

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